デッキの生け簀

遊戯王紙芝居置き場(Yu-Gi-Oh picture card show room)

ワイルドハーフのすゝめ【遊戯王Advent Calendar24日目】

皆さんこんにちわ。

遊戯王Advent Calendar主催の刺身です。

 

アドカレも24日目!ということでついに!

クリスマスイブまで来ましたね!

 


ここまで様々なジャンルの記事が上がり、主催ながらも毎日楽しませていただきました。皆さんが全力を注いで書かれた記事はどれもクオリティが高いので、まだ遊戯王Advent Calendarを知らないという方はこちらの詳細記事を是非ご覧ください。

 

sashimimihsas.hatenablog.com

 

昨日のシンヤさんの記事はドラフトプールを作っているからこそ語れる魅力と、その作り方まで網羅されている、まさにドラフトに興味がある方への教科書のような記事でした。

 

note.com

 

ドラフトは昔のカードを久々に使えることも好きなんですが、回ってきたカードの中からシナジーを考えながらピックする瞬間がやはり一番楽しいです。脳みそが足りないので、1周した後に誰が何取ったからあんなコンボを狙ってそうだな~みたいなことまでは頭が回らないんですよね。

どうやらオンラインでもドラフトが出来るそうなので、少し調べてみようと思います。

 

 

 

さて今回の私の記事ですが、シンヤさんの普通の遊戯王の対戦とは違った遊び方の流れに乗って、特殊ルールのハーフデッキミラーについての記事になってます。

 

せっかく企画のクリスマス・イブを担当することになったわけですので...

クリスマスに是非隣にいて欲しいような理想のモンスターをメインにしたルールについて書こうと思います。

 

皆さんもクリスマス一緒に過ごせたら...なんて考える理想の女性像、ありますよね。

もちろん私にも隣にいて欲しい理想像があります。

 

 

髪は長めでポニーテイルが似合ってて...

 

            (倉木麻衣...?)

 

 

褐色肌で...

 

           (大坂なおみかな...?)

 

  

胸は大きいけどウエストは細めで...

 

          (大坂なおみじゃない...?)

 

 

テーピングが似合ってて...

 

           (大阪なおみだ!)

 

 

ちょっと筋肉質で...

 

          (やっぱ大坂なおみだって!)

 

 

 

 

罠が効かない人

 

 

 

 

 

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(E・HERO ワイルドマンだ~~~~!!!!)

 

 

 

今回はこのワイルドマンを主軸としたハーフデッキのミラーマッチ戦

その名も

 

「ワイルドマンハーフデッキ」

 

について徹底解説します。

 (筆者が本当に好きな女優は多部未華子)

 

今年のワイルドマンハーフデッキは5年ぶりにレギュレーションが改訂されて、今非常に熱い特殊ルールミラーマッチです!!!

 

 

聖夜にまるで真逆のこんなむっさい男モンスターの記事を書くなという声も出ると思いますが、クリスマスは友人や家族や大切な人と過ごすもので、そのような予定があれば当日には読むことはないでしょうし、このような苦情は関係ないでしょう。

 

そんなことに文句を言うような人はこの記事をクリスマスイブ当日にAdventarの更新をまだかまだかと待って、クリスマスに何の予定も入っていなければ去年のAdvent Calendarの火界さんの彼女の構築論を読んだにも関わらず彼女もいない、露出度が高いキャラが描かれたプレマやスリーブを使ってるキモオタなんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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というわけでまずはルールから説明していきます。

 

今ブーメランが掠めていったクリスマスも年末年始も予定がない人は、この記事を読んだ後にアドベントカレンダーを1日目から読み直した上で、このワイルドハーフを周りの人に布教して対戦する予定を作りましょう。

 

 

 

 


 

1.ワイルドハーフとは

ワイルドハーフ、正式名称「ワイルドマンハーフデッキ」とは無駄知識デュエルさんが編み出したワイルドマンを主軸にしたミラーマッチ戦のことです。

 

まずは使用するレシピを見ていただきましょう。

 

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デッキはメインデッキ20枚、Exデッキ5枚で、メインの19枚が同じのミラーマッチになります。特徴的なのは1枚だけ好きな罠カードを入れられる、という所です。

 

見ての通り、主軸のワイルドマンと彼をサポートするカードの他に、ワイルドマンを倒せるモンスターワイルドマン以外を倒せる罠カードによって構成されていることが分かると思います。

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このワイルド三すくみの絶妙なバランスがミラーマッチでのワイルドマンの強さを引き立たせてくれてめちゃくちゃ楽しいゲームになっています。

 

またExデッキもほぼ自由に5枚入れることできるので、この自由枠をいかに効果的なカードにできるかが勝敗を非常に左右します。

 

 

さらに、ワイルドハーフでは特殊ルールもあります。

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スピードデュエルと少し似ていますが、モンスター・魔法罠ゾーンは5枚使えたりと、Wild Regulation以外は普通のマスタールールと同じルールです。

また禁止カードも現在適用されているリミットレギュレーションではなく、こちらに従って構築します。

 

 

ルールはざっとこんな感じです。私はこのゲームを3桁以上の回数プレイしていますが、これだけやりたくなるほど好きな理由がいくつかあります。

 

 

ワイルドハーフの魅力~

・三すくみになっているので、モンスターの戦闘や罠による一喜一憂が楽しい。

それぞれのカードチョイスが絶妙で、強いカードも絶対に弱点があるように作られています。そのため、調子に乗ったワイルドマンを倒すためにモンスターで引っぱたいたり、そこに罠カードでカウンターすることで仕返ししてやったりの駆け引きとその一喜一憂が本当に面白いゲームです。

 

ワイルドマンが強いので、いるだけではしゃげる。

ワイルドマンがメインなこともあり、ワイルドマンを出しつつ罠を構えることで、倒しにきたモンスターを狩るような動きが多くなります。すると盤面が空になったところをワイルドマンで殴り込むので、罠が効かないのが本当に頼もしく、煽りながらプレイできるとより楽しめます。

特に最強の盾を装備したワイルドマンは本当に最強なので、出しても出されても沸く瞬間です。

 

・自由枠を探すのが楽しく、見つけたカードで相手を驚かせたり予想外の展開が巻き起こる。

唯一デッキの中で差別点を作れる自由選択罠とExの5枠の存在がミラーマッチの中にも奥深さを生み出しています。膨大なカードプールの中から使えそうなカードを探すのも楽しいですし、そのカードが活躍するのを見れるのもまた嬉しいところです。

相手の自由選択罠も分からないので意外な罠が飛んできたり、Exから想定外のモンスターがやってきたりと、対戦相手によって微妙な違いを見れるのでいろんな人と何回もやりたくなります。

 

・新弾の発売毎に罠カードをチェックする楽しみが増える。

自由枠を探す楽しさに繋がる部分もありますが、新弾の発売毎にカードプールが増えていくので、自由枠に選べるカードもどんどん増えていきます。新弾のカードを見る際にワイルド適正はあるかという視点で見るのも楽しいです。

最近では壱時砲固定式のような面白い罠も増えてきているので、今後のKONAMIの作る罠カードに注目です。

 

 ・短時間ですぐに盛り上がれる。

ライフが4000なので、1試合にかかる時間も短いです。ちょっとした時間に持ち出して盛り上がれる手軽さも魅力の一つです。 

 

 

一通りワイルドハーフのルールと魅力について説明したものの、語彙力が無さ過ぎて十分に伝わりきれてない気もしますがどうでしょうか。やりたくなってきましたか?

 

 

実際のプレイ映像は無駄知識デュエルさんが投稿された動画がありますが、今ワイルドになれないなら絶対に見ないでください。動画が楽しすぎてほぼ100%その場でプレイしたくなってしまいます。

(5年前の動画なので、現在と一部違う点があります。)

 

www.nicovideo.jp

 

 

やってみるとワイルドマンがめちゃくちゃ頼もしく、出すだけで盛り上がれます。ミラーマッチですが04環境ほど緊張感があるわけではなく、短時間で手軽にできるので、是非ワイルドになってご友人などと楽しんで盛り上がってみてください。

 

 

2.メインカードの解説

ルールについて説明したのでもう誰でもワイルドハーフをプレイできます。ただ、せっかくの徹底解説記事ということなので、メインのカードについても簡単に解説します。

解説といっても割と当たり前のことを書いているので、まぁそうだなくらいに思ってください。

 

《E・HERO ワイルドマン》
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、罠カードの効果を受けない。

 

このデッキの主軸となるカードですので、基本的なこと以外は各カードの項目に書きます。

 

守備表示でいるとワイルドマンとゼピュロス、インフェルニティビーストに破壊されなくなります。かといって裏側守備表示で出すと激流葬や強制退出装置に引っ掛かってしまうので、相手の伏せ札を読んでセットしても大丈夫か判断しましょう。

 

特に相手のモンスターがワイルドマンのみの場合にセットするか相討ちを取るかは非常に悩ましいです。

私個人としては上記の理由に加え、ランク4を組まれたりトップで最強の盾を引かれる可能性も考慮すると相討ちを取った方がリスクが少ないと思います。あとは引いてる罠次第で臨機応変に対応してください。

 

みんなもワイルドマンを召喚してワイルドになろう!

 

 

《E・HERO エアーマン
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

メインデッキの中で最も打点が高いかつ唯一魔法罠を破壊できるモンスター。ワイルドマンが場にいれば積極的に破壊を使いましょう。 

対象を取らない効果なのとタイミングを逃すことは忘れずに。

 

攻撃力が最も高いので召喚が通ったら攻撃せずに打点として置いておくのも手だと思います。

 

 

ゲイシャドウ》
星4/闇属性/魔法使い族/攻1700/守 0
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
このカードの攻撃力は、このカードに乗っている魔力カウンターの数×200ポイントアップする。

 

下級のほぼ全てのモンスターを倒せる上に、1体倒すとエアーマン、守備表示のサイファスカウターをも凌ぐ攻撃力になります。

 

ゲイ(♂)なのでカマを持っているし穴には堕ちるし地雷は踏むし流されやすい。

 

ちなみにEXTRA PACK Volume 2にしか収録されていないので入手難易度は高いかもしれません。

 

 

《BF-精鋭のゼピュロス》
星4/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1000
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。

 

一度罠で除去されようとも、墓地から蘇り展開に繋げることができるので罠チェックに使いましょう。

 

強化蘇生を戻すと対象のモンスターのレベルも元に戻るので、召喚権を使わずにランク4、リンク召喚をすることができます。うーん、最強。

強化蘇生以外だと最強の盾くらいでしょうか。相手に装備して戻せる小技もあります。

 

 

サイファー・スカウター
星3/地属性/機械族/攻1350/守1800
このカードが戦士族モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。
このカードの攻撃力・守備力は、そのダメージ計算時のみ2000ポイントアップする。

 

戦士族絶対殺すマン。最強の盾を装備したワイルドマンを倒せる唯一のモンスターですが、素の攻撃力は誰にも勝てず、罠にもかかるので攻撃を通すのはなかなか難しいところ。

 

守備表示だと誰も突破できなくなるので裏側で出したくなると思います。しかし、この構築で守備力の方が高いのはこのカードとワイルドマンだけで、ワイルドマンも表で出した方が強いことが多いので読まれやすいです。

なのでエアーマンの打点が高いからと言って脳死で裏側を殴ると痛い目に合いますし、逆にさもサイファスカウターの振りをしてブラフセットすると意外と躊躇してくれたりもします。

 

ちなみに【サイファー】モンスターですが、自由選択罠で恩恵を受けるサイファーカードは1枚もありません。

 

 

《インフェルニティ・ビースト》
星3/闇属性/獣族/攻1600/守1200
自分の手札が0枚の場合、このカードは以下の効果を得る。
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

 

条件を満たすとグレイモヤとミラーフォースを発動できなくなりますが、戦闘破壊できる対象は少ないのが悲しいところ。ただ戦闘まで通せば相手の伏せカードをある程度読むことが出来ます。

 

私はモンスターばっか抱えてる時に引いて効果使えないじゃん!となることが非常に多く、なかなか効果を活かしてあげれてません。

 

【インフェルニティ】モンスターなので、自由枠にカテゴリカードを入れてみても面白いかもしれませんね。

 

 

《増援》
(1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

 

直接ワイルドするか、間接ワイルド(エアーマンをサーチする意)するか。

 

君はどっちだ!?

 

 

《ブラック・ホール》
(1):フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

ノーリスクでワイルドマンを破壊できる唯一のカード。そのため使う時は本当に今使っていいのか考えましょう。

このカードの使い方で勝負を分けた回数は数知れず。

 

 

《強欲な壺》

デッキからカードを2枚ドローする。

 

強欲な壺1枚から生み出されるアドはカード2枚分だ! 

 

 

《最強の盾》
戦士族モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターの表示形式によって以下の効果を適用する。
●攻撃表示:装備モンスターの攻撃力は、その元々の守備力分アップする。
●守備表示:装備モンスターの守備力は、その元々の攻撃力分アップする。

 

鬼に金棒、ワイルドにシールド。

盾を付けたワイルドマンの打点は3100になり、サイファスカウターとブラック・ホールでしか倒せなくなるので手を付けられなくなります。

 

これを引けたらイキっていいです。

 

 

《落とし穴》

(1):相手が攻撃力1000以上のモンスターの召喚・反転召喚に成功した時、そのモンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃力1000以上のモンスターを破壊する。

 

召喚時にワイルドマンを殺すモンスターを殺す罠その1エアーマンは飛んでるのに落ちるけど、ワイルドマンは穴に落ちない。

気軽に使おう。 

 

 

《激流葬》

(1):モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

召喚時にワイルドマンを殺すモンスターを殺す罠その2。ワイルドマンにとってはジャグジーと変わらないですね。

変に1:2交換を狙うとエアーマンで破壊されたり、ワイルドマンが出てきて流されなかったりするので、無理せず使っていいと思います。

 

自分のワイルドマンは流されないので、自分の召喚時に使うことで裏側守備表示を破壊して安全に殴りにいけるのは覚えておきましょう。

 

 

《万能地雷グレイモヤ》

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの表側攻撃表示モンスターの内、攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊する。

 

攻撃時にワイルドマンを殺すモンスターを殺す罠その1。

気軽に使おう。

 

ちなみにワイルドマンが一番攻撃力が高い場合は彼が勝手に地雷を踏むので無能になります。

 

 

《聖なるバリア -ミラーフォース-》

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

攻撃時にワイルドマンを殺すモンスターを殺す罠その2。

変に1:2交換を狙うと(以下略)

 

 

《強制退出装置》

お互いはそれぞれ自分フィールド上のモンスター1体を選び、そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。

 

フリーチェーンで使える唯一のカード。基本は自分がワイルドマンを選ぶことになります。ワイルドマンは退出しないので。

 

相手の甘えたワイルドマン裏守備セットを咎めこともできますし、エクシーズやリンクなどのExモンスターを破壊せず処理できるのでかなり器用な1枚です。

相手の対象は相手が選ぶので、ワイルドマンが相手にもいる場合はもちろん、複数いる場合は狙ったモンスターを戻せるとは限らないのは注意です。

 

 

 

《強化蘇生》

(1):自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。
そのモンスターは、レベルが1つ上がり、攻撃力・守備力が100アップする。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

何回そのモンスターって言うねん。

エアーマンを蘇生してワイルドマンをサーチしてもランク4は組めない絶妙なカード。ワイルドマンは強化されないので、ランク4を組むにはレベル3かワイルドマンを蘇生する必要があります。

エアーマンが1900になって戦闘では倒せなくなったり、さらに破壊効果も狙えたりとかなりアドが取れます。

 

罠で死んだサイファスカウターを蘇生してごり押ししたり、相手の攻撃時に蘇生させて攻撃を止めたりと器用な動きが出来る1枚です。

 

このカード自体はフィールドから離れても蘇生したモンスターは破壊されず、レベル・打点は元に戻ります。ゼピュロスの項目でも書きましたが、再利用しつつランク4が組めるので是非狙いたいコンボの1つです。

 

 

《ホワイト・ホール》

相手が「ブラック・ホール」を発動した時に発動する事ができる。
自分フィールド上に存在するモンスターは、その「ブラック・ホール」の効果では破壊されない。

 

最強カードブラックホールから守れる唯一の手段。使えるかはお互いの引きに左右されるので腐りやすいものの、使えたらめっちゃ気持ちいい1枚です。

 

ワイルドマンは”罠の効果を受けない”ことからホワイト・ホールの効果も受けないため、このカードを使っても普通に死にます。

 

このカードは再録は多いものの、どれも収録がかなり昔なので入手難易度が高いかもしれません。

 

 

3.自由選択罠のすゝめ

一通りメインのカードの使い方を解説したところで、次は自由選択罠についても少しお話ししましょう。

 

2020年冬現在、罠カードは1600種類以上あります。

ワイルドハーフはこの膨大な量のカードプールから効果的なカードであったり、相手があっと驚くようなカードを見つけ出すのも魅力の一つだと私は考えています。

 

 

この記事からワイルドハーフを知った方には、せっかくなのでこの楽しさを味わってほしいのですが、一応解説記事ですのでどのようなタイプのカードを入れると効果的なのか実際に入れて楽しかったカードも少し紹介したいと思います。

 

 

ですので自分で使いたいカードを探したい!って方はこの項目は飛ばしてください。

 

 

 

 

・自由選択罠のおススメカードタイプ

さて、自由選択罠についてですが、効果的に働かせるためには

 

①モンスターを罠から守れるカード

②ワイルドマンを倒せるカード

③効果ダメージを与えるカード

 

のどれかに該当するカードをおススメします。

 

 

先ほどもお話しましたが、ワイルドハーフは絶妙な三すくみによって成り立っています。

つまりこの三すくみのどれか1つのパワーを高めることで、バランスが崩れゲームを有利に運べるようになるわけですね。

 

 

①は破壊耐性が分かりやすいでしょうか。モンスター達の弱点は罠にかかることですから、そこを補ってあげるだけで安心して戦闘も行えます。

しかし、所詮は守るタイプのカードなので最強の盾を装備したワイルドマンには為すすべがないのはどうしようもないポイントではあります。

 

ですので最強の盾を装備したワイルドマンに勝ちたいよ~という方には②がおススメです。

いやいや、ワイルドマンは罠効かないじゃん!と思われる方もいると思いますが、この世にはワイルドマンを倒せる罠が数少ないですが存在するのです。

 

プレイヤーに行為を強制させるタイプの効果は、カードに直接影響を及ぼしたわけではないので罠が効かないワイルドマンも効果を受けてしまうわけですね。②のタイプは本当に数少ないので是非探してみてください。

 

③はプレイヤー自体を殺せばワイルドマンがどうとか関係なくなりますからね。そういうことです。

 

 

なんとなく使いたいカードは浮かびましたか?ふとしたタイミングでもいいので、ストレージの罠カードを眺めてみてください。

もしかしたら自由枠にハマりそうなカードがあるかもしれませんよ。

 

 

・使って楽しかった罠カード

せっかくなので使っても使われても楽しかったカードを少しだけ紹介します。

とりあえず自由枠なんでもいいからやってみたい!という方はぜひ、こちらのカードを使ってみてください。面白さは保証します。

 

 

 

《暴君の威圧》

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モンスターを1体リリースすることで、全ての自分のモンスターがワイルドになるカードです。

 

つまり先ほどの①に該当するカードですね。サクリファイスエスケープしながら発動するのも強いポイントですね。罠とか関係なくなるので召喚も攻撃も大胆に出来るようになって心に余裕ができます。

 

使う際にはぜーんぶワイルドになることを意識して煽りながらプレイすると、めちゃくちゃ楽しめるとおもいます。


 

 《変則ギア》

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モンスター同士の戦闘の際にじゃんけんを行い、負けた方のモンスターが除外されるカードです。

 

このカード、実は②に該当するプレイヤー対象のカードなのでワイルドマンも除外できてしまうんです。簡単に除外せず、あえてそこに運要素を絡めることができる面白いカードです。

 

まさに一発逆転を狙えるカードで、ただのじゃんけんですが非常に白熱して盛り上がること間違いなしです。

 

 

《ピンポイント奪取》

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少し複雑なカードですが、選んだExのカードが

お互い同じ種類➡自分がSS

        ➡種族属性も同じならバーン

お互い違う種類➡相手がSS

 

といった効果です。

ワイルドハーフ基本エクシーズかリンクモンスターしか採用しないので、相手がどちらを選択するか読み当てることが出来れば、無条件で強力なモンスターを出すことも可能なカードです。リンクも増えた今、Exデッキの採用もかなり人によって違うので、バーンを狙うのは慣れてからにしましょう。

 

エクシーズは素材が無いと強さも半減なのでリンクを選びたくなりますが、そこを突いて逆に...みたいな心理戦が繰り広げられます。素材を補充できたり、墓地へ送られることで効果がでるエクシーズもいますが、このカードにどこまでExを使うかも構築段階で楽しめます。

ちなみに素材が無い状態で出しても強い《クロノダイバー・リダン》は今回の改訂で禁止になりました。このコンボでかなり苦しめられたので妥当な結果だと思ってます。

 

少し慣れてきたり、仲の良い相手との対戦で使うと読み合いがをより楽しめると思いますよ。

 

 

 

 

4.EXカードのすゝめ

Exデッキは5枚まで好きなカードを選ぶことが出来ます。しかし自由枠で特殊なカードを入れない限り、基本はランク4のエクシーズモンスターリンク2以下のリンクモンスターが入ると思います。

 

こちらも罠カードと同じく3項目に当てはまるカードをおススメしますが、こちらはモンスターで2体素材に使用するので、攻撃力は最低でも1900以上は欲しいところです。

 

 

また、おまけでおススメカードをいくつか紹介しますが、1番最初に紹介するカード以外は数ある対戦経験の中から問題があると感じ、身内で独自の規制をするか検討したカードたちです。

Wild Regulationでは禁止カードにはなっていませんが、その4枚に関しては対戦前に一度相談しても良いと思います。

 

 

 

《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》

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誘発即時で表側攻撃表示の元々の攻撃力が異なるモンスターを破壊して1枚ドローする効果を持つランク4モンスター。

 

攻撃力が変動するカードは《ゲイシャドウ》、《最強の盾》、《強化蘇生》があり、効果を使う機会はほどほどにあります。その中でもやはり最強の盾を装備したワイルドマンを誘発即時で破壊できるのが非常に偉いです。

召喚時に激流葬や強制退出装置を使用されても効果が使えますし、1ドローのおまけがあるのも地味に嬉しいですね。

 

最強の盾を装備したワイルドマンを破壊するにはこれほど最適なモンスターはいないので、これはほぼ必須といっても過言ではないくらいおススメできます。

 

ちなみに攻撃表示しか破壊出来ないため、強化蘇生は守備表示で出せばケアできることは覚えておきましょう。

 

 

《No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド》

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破壊を素材で肩代わり出来る上に、戦闘で相手モンスターを破壊するとランク10以上の機械族エクシーズを召喚出来ます。

 

素材の肩代わり効果も罠を踏み抜けるので、これだけでも単純に強いです。ですが狂っているのはランクアップできる効果で、出せる対象はどれも最強なのですが、やはり一番強いのはスペリオルドーラでしょう。

効果を受けない打点3200はさすがにバランスが壊れたので、身内との対戦では禁止カードとして扱っていました。私個人としてはこのカードの存在は忘れてプレイすることを強くおススメします。

 

いくら罠が効かないワイルドマンでも電車に轢かれたら死にます。人間だもの。

 

 

《転生炎獣ブレイズ・ドラゴン》

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おそらく多くの方が誰やねんと思ったかもしれません。転生炎獣デッキですらあまり見かけないカードだと思いますが、ワイルドハーフではかなりのパワーカードです。

その効果は破壊を素材で肩代わり出来る効果と、素材が無い場合に同名を転生エクシーズ召喚でき、その場合相手モンスターを1体破壊することが出来ます。

 

こうして見ると意外とそうでもないと感じるかもしれませんが、いざ使われると罠を踏み抜け、戦闘でも耐え、やっと素材を剥がしたかと思えば転生エクシーズして破壊してきてまた耐性、とかなり理不尽なカードでした。

 

その理不尽さから恨みを買われて身内との対戦では制限カードとして扱っていましたが、私情が入っている部分もあるのでこのカードの扱いは皆様にお任せいたします。

 

 

《フレシアの蟲惑魔》

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素材があると罠が効かない蟲惑魔のExモンスター共通効果と、素材を取り除くと「ホール」通常罠または「落とし穴」通常罠の効果をコピーすることが出来ます。

 

守備力が2500ある上に罠も効かないので、最強の盾を装備したワイルドマンかブラックホールでしか破壊することができないので場持ちは非常に良いです。

 

特筆すべき点としては、やはり後半のコピー効果でしょう。ワイルドハーフには対象カードが《落とし穴》《ホワイト・ホール》の2枚あります。

特にホワイトホールをいつでも使えるので腐る心配がなくなり、相手のブラックホールをただの天体写真に変えてくれます。

 

しかしフレシアの強さはこれだけではありません。フレシアのコピー効果は罠カードをモンスター効果として使用する効果です。つまり、ワイルドマンを落とし穴に落とすことが出来ますし、自分のホワイトホールに巻き込まれることもないのです!

 

ここまで聞くとめちゃくちゃ強そうなカードに感じますが、300/2500というあまりにも防御に特化したステータスに問題があります。レベル4の打点があるモンスターを2体を使って出しているので、後続の打点が不足してしまいます。

そうなるとどうなるか。負けないけど勝てない盤面になって試合が膠着してしまうのです。使ってみると意外と難しいカードですので、是非一度試してみてはいかがでしょうか?

 

 

《アロメルスの蟲惑魔》

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こちらも素材があると罠が効かない蟲惑魔のExモンスター共通効果と、自分のカード効果で相手モンスターが墓地へ行くと、素材を1つ使うことでそのモンスターを自分の場に特殊召喚することができます。

 

罠カードはほとんどが破壊する効果なので結構パクれる機会は多いです。ゼピュロスの墓地蘇生を防いだり、エアーマン特殊召喚時効果を使ったりできるとさらに気持ちよくなれます。

 

 

蟲惑魔2種は説明通りで、上2種に並ぶほど強いカードではありません。ではなぜ、同じく独自の規制をかけるか検討したのか。それには宗教上の理由が関わっています。

 

 

ワイルドハーフにはワイルドカトリックワイルドプロテスタントの2種(非公式ワード) が存在していると考えられています。

 

ワイルドカトリック罠の効果を受けないカードはワイルドマン以外認めない一神教のことで、蟲惑魔など同じ効果を持つカードは使わない人たちのことを指します。

一方、ワイルドプロテスタントワイルドマンを絶対とするものの、それ以外の同種のカードもまた一人の個性とする宗教で、蟲惑魔のような可愛いモンスターが使えればいいという、考えも頭も緩い人たちのことを指します。

 

そのため、ワイルドカトリックの人間から指摘を受けたので協議の結果、蟲惑魔たちは暗黙の了解で使わなくなった経緯があります。良く対戦するような仲のいい人たちとはどちらの教徒なのか確認しておくのもいいかもしれません。

 

 

4種類の少し強すぎると感じたカードを紹介しましたが、いずれのカードもWild Regulationでの規制はないので、使っても問題ないカードたちです。どうしても嫌だと感じた場合は必ず対戦相手の承諾を得て、お互いが理解した上でプレイしましょう。

 

 

 

5.終わりに

もうワイルドハーフをやりたくなってきましたね?

 

魅力の項で書いたのがほとんどですが、ワイルド三すくみのバランスが本当に楽しいので少しでも興味が湧いたら是非プレイしてみてください!自由枠を考えて共有するだけでも盛り上がれると思います。

 

解説というよりも自分の知見の垂れ流しという感じでしたが、これから始める方にも既にやっている方にも何か参考になれたら幸いです。

 

 

さて、12月1日から始まった遊戯王Advent Calendarもついに明日で最終日になります!ホントに時が経つのは早いですね。

明日の記事はムラサキさんです!遊戯王のルールについての記事らしいので、今年のアドカレはルール記事に始まってルール記事に終わることになりそうですね!

 

yugioh-schrodinger.com

 

 

ここまでのバトンを繋いでくださったブロガーの皆様の記事はAdventarと

adventar.org

 

遊戯王ブログナビの「特集」ページからも読むことが出来ます!

ygo-blognavi.com

 

また、 12月28日か29日か30日か31日くらいに元気があればアドカレの振り返り総括記事でも上げようと思ってます。アンケートも付ける予定なので、よければそちらもよろしくお願いします。

 

それでは!