【デッキ紹介】虚空輪廻
こんにちわ、刺身です。
もうすぐ3月も終わり新マスタールールと新制限が近づいてきましたね。
30枚以上のカードがのリミットが変更され、皆様のデッキにも多かれ少なかれ変化があったのではないでしょうか。
私も改訂によりいくつかのデッキの改築が必要になってしまったので、その一つをここで供養しようと思います。
元々構築を少しづつ変えながら納得いく形を模索していたデッキなので紙芝居要素はありません。
なので今回は普通に真面目なデッキ紹介になってますが、どうぞ最後までお付き合いください。
【虚空輪廻】
1.デッキコンセプト
このデッキはカクリヨノチザクラで虚空海竜リヴァイエールを蘇生し、エクシーズスライドルフィンを差し込むことで効果を使うことをコンセプトに置いています。
この時、レベル4以下の融合かシンクロモンスターを除外コストに充てるとリヴァイエールで帰還も出来てお得だねというところから構築を始めました。
やりたいことが決まったので次にリヴァイエールとレベル4以下のEXモンスターを出す手段を考えます。
初動で1枚からこの2種を揃えるためにレフティドライバー・ライティドライバーを採用しました。
まず1セット目のレフティライティからハリファイバーでハイドライドを出します。
相手ターンにシューティングライザードラゴンになり☆6のカオスベトレイヤーを落とすことで、☆1になるので虹光をシンクロ召喚します。
次のターンに2セット目のレフティライティから武力の軍奏になり、先ほど使ったハイドライドを蘇生することでリヴァイエールをエクシーズ召喚でき、コンセプトになる2種を揃えることが出来ます。
相手ターンに虹光を出力するので相手の予想外のタイミングで出すことで、相手の行動を阻害したりメイン2に展開させることでダメージを少なくしたりもできます。
ちなみに2ターン目の時に簡易融合を持っていると
簡易融合でサウサクを融合召喚
↓
リンクリボーをリンク召喚
↓
サウサクと虹光を除外してカオスベトレイヤーを蘇生
↓
リヴァイエールでサウサクを帰還
というモンスター2体除去のルートが追加できます。
これにより闇属性のサイバース族・悪魔族・魔法使い族が場に揃いライトロードドミニオンキュリオスを出せるので、スライドルフィンを落とすことができます。
このような初動を用いてやりたいことの準備を整えていきます。
2.コンセプトギミックを使ったコンボ
しかしこれだけだと単純にチザクラの蘇生にエクシーズモンスターが増えるだけなので、そこを活かすためにまず旧神ヌトスを採用しました。
リヴァイエールから虹光を帰還することでヌトスを出しつつ、虹光の墓地効果でブリューナクの影霊衣をサーチすることができるため、そのままレベル4の剣聖の影霊衣-セフィラセイバーをサーチしヌトスの効果で特殊召喚までつなぐことが出来ます。
ヌトスとセフィラセイバーで出すランク4はフリーチェーンで素材を剥がしつつ、相手への嫌がらせができるクロノダイバーリダンにしました。
キュリオスが場にいると破壊したくないという考えから残ることが多いので、破械雙王神ライゴウを出しやすくリダンとともにフリチェ2枚破壊を構えられることが多いです。
またレベル4のシンクロ枠にレフティライティから出せる古神ハストールを採用しました。
上述のコンボでヌトスなったあと装備カードとなるので、ヌトスの破壊対象となり相手のコントロールを奪います。ライゴウのEPの破壊効果でも対象にできるのでそこそこの仕事はしてくれます。
エクシーズが出るもう一つのメリットとして創星神Sophiaを採用しています。
クロシープが場にいる時、リンク先にチザクラの流れでリヴァイエール+サウサクを出すことでクロシープの効果が発動し、既に落ちているはずの武力の軍奏やら虹光やらを蘇生します。
儀式は虹光を多用する関係上、いつでも影霊衣儀式モンスター出せるのでこれで簡単にSophiaの降臨が可能になります。
創世神Sophiaは素材にしたモンスターで殴った方が強く出す意味がないことが多々ありますが、このデッキでは素材になるモンスターの打点が低いこと、パケットリンクからチザクラを出す場合はメイン2になることからこういった問題は起こりません。
このデッキは破壊以外の除去方法が少ないのでヤバいモンスターへの最終手段にもなりうるのも良いポイント。
あとこれは小テクニック程度ですが、墓地に闇黒の魔王ディアボロスが存在するとチザクラの効果起動で特殊召喚されるので
チザクラ1枚からリヴァイエール+帰還モンスター+ディアボロスで耐性持ちのリンクカオスソルジャーも出すことができます。
3.その他の採用カード
わけの分からないカードはないと思うので補足程度に
・スクラップ関連
初動でキュリオスになりつつレフティドライバーを落とすために採用。ワイバーンをチザクラで蘇生して対象を取らない破壊を飛ばして高リンクに繋げるのも強い。
・影霊衣関連
ユニコールは効果を使ったブリューナクや反魂術を再利用するために採用。ヴァルキュルスは盤面が低打点になることが多く、とっさにサーチできる防御札用。
Sophia用だけではないのでこの枚数がしっくり来ています。
・アークネメシスエスカトス
キュリオスが出る=こいつが出るなので全体除去カードとしての採用。基本的にチザクラで自分の墓地を除外するので、あらかじめこいつで除外しといてチザクラの効果は相手の墓地を対象にしたりも。
刺さるデッキにはとても刺さるのでキャッチコピーから持ってくる率1位。
・逢魔ノ刻
チザクラで出すモンスターは素材にすることが多いので、相手が油断したところで蘇生させるために採用。サウサクを蘇生すれば攻撃が中止されたり、虹光を蘇生することで効果無効か先に戦闘するかの択や効果での墓地落としの阻害が可能になります。
相手の超強いモンスターを蘇生して仕返ししたりも。
・神風のバリア-エアフォース
対象を取らない破壊以外の除去が欲しかったので採用。しかし近年の除去カードの飽和やトラップトリックとの相性の悪さから、メインフェイズ中に使える罠の方がいい気もしてます。
4.余談
ちなみにこのデッキ、少し前まではこのような形でした。
主な違いとしては空牙団・マネキンキャット・ビーストアイズといったコンボになるカードが入っていた点、おろかな埋葬・ワンチャン・逢魔ノ刻といった序盤で強いカードやリンクカオソルなどが入っていない点です。
前の形では空牙団のおかげで確定Sophiaのルートがあったのですが、その分安定性がなくSophia頼りになることが多いデッキでした。
またギミック自体に確定的な強さがなかったことも悩みの一つだったので、デッキレシピを公開してアドバイスを貰おうと思い、《構築に効く理屈》という企画に応募しました。
《構築に効く理屈》とはバキューン決闘というめちゃくちゃ面白い決闘動画を上げているYouTubeチャンネルで行われている生放送で、放送主で組むデッキがとても綺麗なきくりくさんが視聴者から送られてきたデッキを視聴者と意見交換してより良いものにしながら、知らないカードを学ぼうという企画です。
私のこのデッキも企画内で出していただきました。
その中でも動いた後のコンボになるカードよりも初動の安定感を増すためのカードを投入した方がいいこと、チザクラでリヴァイエールだけでなく単体でも仕事出来るカードを採用した方がいいというアドバイスをいただいたので、現在の形に変化しました。
実際に新しく入れたカードは視聴者の方から相性が良いのではないかというコメントから参照させていただきました。その節はありがとうございました。
ちなみに前の形のSophiaルートですが、そこそこ気に入ってはいたので紹介したいと思います。
コンセプトの動きの後にフォルゴ+パケットリンク+チザクラかディアボロスから出すことが出来ます。
フォルゴの効果でリコンかドンパどちらか好きな方を出しパケットリンクを発動します。
これによりチザクラがある場合はラルバウールを、ディアボロスがある場合はチザクラを、それと出さなかった方の空牙団を特殊召喚します。
リコンとドンパでマネキンキャットを組み、相手の闇属性を参照してアフリマを特殊召喚します。(だいたいどのデッキも闇属性はいる)
ここでアフリマの効果でフォルゴをリリースすることでSophiaをサーチできます。
コンセプトの動きをしていればリヴァイエール・虹光・影霊衣の反魂術などの儀式カードは墓地にありユニコールの影霊衣を抱えているはずなので、チザクラの効果でリヴァイエール+虹光を出し、出てきたディアボロスもしくはラルバウールとマネキンキャットでビーストアイズを作ります。
あとはユニコールの影霊衣で反魂術を回収し、アフリマをリリースしてユニコールを出すことで4色揃いますね。
(ここでは図のために簡略化しましたが、虹光がいるとユニコールが除外されるのでユニコールを出してから虹光を帰還します)
こんな感じで必要パーツは少なくSophiaを立てることが出来ました。
しかし前述の通りSophiaを出す時以外はフォルゴやビーストアイズがほとんど活躍しなかったのであえなく解雇となりました。
5.最後に
ここまで見ていただきありがとうございます。
このデッキは簡易融合を初動に使用していたため、今回の制限カードへの変更により解体することにしました。
構築に効く理屈で頂いたアドバイスやコメントで気に入ったカードを少しずつ取り入れていた時の突然の出来事で、このデッキに向き合ってくれた方には本当に申し訳ないです。
しかし、簡易融合の部分を闇属性☆1を出せるカードに変えればギリギリ動かせるのではないかとも考えています。
メインデッキを圧迫するので変えるだけでなんとかなるとは思いませんが、使用パーツ次第では形になるかもと思い現在構想中です。
もし進化したこのデッキと対面することがあれば、ハリファイバー+ハイドライドの盤面で虹光が出てくるのを忘れて対戦してくださいね。
それではまたいつの日か。
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